熱海今宮神社略誌

 熱海今宮神社の歴史は古く、大和時代の「仁徳天皇」の御世(313~399年)の創建と伝えられています。

 今宮神社の名が知られるようになったのは、正治2年(1200年)に「源頼朝」の命により社殿が再建されてからです。

 伊豆の国に配流の身であった「源頼朝」は「伊東祐親」の追手から逃れ伊豆山中に入ったものの力尽き、もはやこれまでと観念すると、その近くに清らかな水が湧き出ているのを発見。口にしたところ、みるみるうちに気が体中に満ち渡り、力を得たと言われています(頼朝の一杯水)。

 そして再び立ちあ上がり麓を見ると大きな楠と神殿が建つのを見つけ、急いで参じ身を整え、額づいて成功開運を祈願したのでした。 

 神様に恩頼を賜り、頼朝は無事に追手から逃れ平家を滅ぼし源氏を再興させたため、これにより今宮神社は願い事のかなう宮として多くの人の崇敬を集めることになりました。

 現在の本殿は、寛永12年(1673年)に新築、元禄10年(1689年)に小田原城主「大久保保朝」が修復し、天保2年(1831年)韮山代官「江川太郎左衛門」によって修復されました。

 昭和天皇、皇太子の御時、参詣され、玉串料を賜り、宮制により神饌帛共進神社に指定されました。